第3章「海の青さに」絶望と覚醒の中で

1996年7月30日

1996年7月30日

3日もサボっています。休んでる間、手首がキーキー痛かったです。ダレたまんま無理矢理やってもなにも生まれないかなと思ったりして。イヤ、すごいね私。何がじゃ!

1996年7月25日 

1996年7月25日 

本日は腕が痛く、力技の曲はデレデレ弾けるのですが、細かい作業が出来ず、例によって「海の青さに」に至っては骨がギシギシ言ってる感じでとても弾けない状況で。
ああ、まるでこのノートが言い分け用と化しています。

1996年7月24日

1996年7月24日

 ここんとこ、梅雨が舞い戻ってきています。
「海の青さに」まだ出来ません。なんと「まだ」なんですよ。どうします?
NHKのオーケストラの人たちはどんな曲も譜面をもらって3日目にはステージで演奏するそうです。
N響じゃないんだし、プロじゃないんだし、と言い訳がましく思っているけど、情けないです。
画期的に上手くなって見たいよ。
すくい爪が汚い。糸違いをしてしまいます。
指の角度が不安定なんだというのはわかります。糸に負けてるんだろうと思う。
腕がフラフラで字も思うように書けてません。歯はずっと浮いたままで、硬いものが噛めません。漢字も出てきません。このごろ本も読んでません・・・・・・関係ないけど。
爪を換えて見たり、座り方を変えてみたり、あれこれやってみるんですけど、やっぱりそれもいい訳ですよね。
なんか物凄いヒントがあって、その通り弾くと全然楽勝だったりするのかなあ。んな訳ないか。ないわな。
最初の頃、力がほとんど要らない分楽だと思ってたけどとんでもない話で、テープのスピードで弾こうと思うと、腕と言い、手首と言い、指先と言い、すんごい力がいるんです。
大きい音を出すためじゃなくて、ただ正確な音を出すためだけで。フォルテシモは簡単。難しいのはピアニシモ。です。要するに全ての姿勢のキープのためのパワーが必要なんです。このパワーがなければスピードは絶対出せないんですね。

****私は考えない
   考えることが出来るが故に****

そうなんです。考えてるようじゃだめなんですよ。
ついでに思い出したものを書いておきますね。

  おお季節よ城よ
   無傷な魂がどこにある    ベルレーヌ

  夢醒めて うつつの花の凄まじさ
   なにに流せし涙なりけむ   棟方志功

  花に酔う
   ことも許さぬ もの想う   夏目漱石

1996年7月18日

1996年7月18日

またしても「海の青さに」です。今日は他の曲を後回しにして、これから始めました。テンポ落として、指使いをちゃんと見てゆっくり。AとBは指指定がないけど、Cの部分は細かくついています。
宮田という人は、意識して指指定をしない人で、自由に弾いてごらんという考え方の人なのですが、そういう人が書いた指指定は実に効率的です。とにかく弾ければ、と思ってやってたものを一度空っぽにして、ゆっくり指定に従って弾いてみると、ぐんと弾きやすくなりました。勿論まだ全然形になっていないけど、今振り出しに戻しています。焦るな、焦るな。こ、こ、怖い。
少し休憩して他の曲を一通り弾いています。
楽です。繰り返しが辛かったものも弾けるところまでとりあえず行ってるんだと思うと、とてもとても楽です。弾けない曲と比べたら繰り返しだってなんのその。
暗譜は出来ました。暗譜できるほど弾きまくってるんです。だけど、出来ない。

1996年7月17日

1996年7月17日

「海の青さに」・・・・・・泣きましたよ遂に。
涙出そうだよ。と声に出した途端、ポロポロ本当に涙出てきて、ワンワンと。
譜面出して、お筝の前に座ると泣きたくなるんです。
それでも何回も何回もやってみるんだけど、結果また泣きたくなる。もーッて、牛みたいです。
次の練習日まで一ヶ月。できんのかな。イヤー、無理っぽいよ。