1998年6月19日

1998年6月19日

2~3日練習しないだけで、たちまち筋肉が緩んでしまって、スタートし直しなんですよ。まだ型が決まってないモンで。立奏にしたり、座奏にしたり、いろいろ格闘しとりましたんですが、 親指の爪がすぐ欠けてしまいました。爪皮もなんかグズグズになってしまったので、取り替えた。途端!メチャ弾きやすくなって、糸のしるしにつけている赤鉛筆の位置が爪に対してまっすぐだったのがきれいに斜めに入るようになりました。そしたら、音がまるっきり変わって。もうウキウキランラン。

1998年6月9日

1998年6月9日

17絃、きついです。筋肉の瞬間的な緊張が甘いのですね。音が変われる気がしてたけど、まだまだ全然で。
昨年までの定期演奏会のテープ聴いているけど、やっぱり曲がぶつ切りで流れていません。
今やってる曲もやはりぶつ切りで。トランスに入っていないんですよ。歌えていない。そんな段階で17絃ですから、そりゃもう。

1998年6月4日

1998年6月4日

17絃の「型」作りが、今始まったばかりなので、手のひらの筋、ひじまでの内側、外側、肩、首、背中まで痛く、終わると腰が伸ばせず・・・・・・・。
休むとだめです。気、抜くと弾けません。
苦しくて、楽しいです。

1998年6月1日

1998年6月1日

先日女史と火の鳥の練習をした。
17絃の音量や切れが悪くて、手の角度、腕の角度さんざん直した。わくわくすると同時に恐怖心も出て。
ただプロローグ部分でトランス状態に何度か入ってしまった。怖くて、すぐ現実に戻ろうとするのでおいそれとは上手くいかないのだが、実はトランスに入ると凄く気持ちいい訳で。丸ごとそうなれたらいいなと思う。
長年の型を変えなければ弾けないものがたくさんある。これは物理的にはしばらく辛いだろうと思うけど、バラけていた音が一本の線になって響いてきて強弱だけじゃなく、部分的に音色を変えてみようかなという気持ちを初めて持つことができた。

1998年5月28日

1998年5月28日

17絃、暇に任せて、ありったけの譜面を出して練習してました。火の鳥、気合入ります。
ずっとやってたら、どうにも柱が動いて仕方ない。
女史に相談したら、17絃は筝に比べて柱は動きやすいとのこと。しかも糸が太い分ズレる幅も広いのだそうで、1センチ、2センチ平気で動くもんだと。
1曲弾いていていっさい柱の位置を直さないなんてことはありえないそうで。
また、糸の振幅の一番高いところでタイミングよく爪をあてること。
火の鳥では振動している間に同じ糸は弾かないので、これが必要になる日が待ち遠しいです。

この間練習してたら、ほんの一部の糸なんだけど、それまで惑わされていた糸の振れが止まって見えた。
合宿の時に「太く見えた糸」を思い出して、感動しています。
それにしても、腕、指、肩、みんな痛いです。
必死こいています。

17絃をガンガン弾くと、一発で大汗かいています。
そのあとお筝を弾くと、もう触るだけでいい。
筋肉つきそうです。
日記をひっくり返してみると、私の転機となった最大のきっかけは、やはり昨年5月の合宿ですね。
頭の中真っ白になって真空状態になったこと。
そしてそのあと今年の観梅。逃げ隠れできない究極の状態に置かれたこと。
意識していないのに意識が変わってしまった。
やっぱ、とことん泣かなきゃだめです。