1997年10月17日
1997年10月17日
雪月花、少し開きました。
あんなにこてこての物語を作ってしまったため、「演」じなければ入り込めなくなって。
だけど、「演」じていると「自分」がどこかに行って、タイミングを外したり、気持ちの割には音がやせてしまう。
「音楽」を「演」じなければいけない訳で。
信先生が「演技は我を忘れて、音楽は自分を見失わないで」と言ってたことを思い出します。
という中、本日、先ほど、頭の中に二人の自分を置くことが出来ました。簡単に考えれば、ただ冷静になっただけなのかもしれないけど、今まで悩んでいたのは、この「バランス」だったような気がするのです。
バランスがとれていないからどっちかになりきろうとして。どっちに傾いてもいい音になれなくて。
女史がいつか言ってた「弾いている自分と周りの音を確認している自分と、客席にいる自分が同時にでてこなければならない」というのは、それもある意味バランスかなと思うのです。
有名らしいけど、あるジャズサックス奏者のことば
****練習を、1日休んだら、女房にわかる。
3日休んだら、仲間にわかる。
5日休んだら、仕事がなくなる。****
1997年10月17日 :箏日記↓, 第5章 飛躍、挑戦、そして新たな不安「雪月花によせて・火の鳥」