1997年1月7日

1997年1月7日

年が明けました。

例の「海の青さに」以来、痛みの取れない腕をごまかしてきたけど、耐えられず、持病みたいになるのも困るので、昨日賀詞交換会の仕事の後マッサージに行ってきました。
 

 

ちょっとやる気の起きない日を過ごしていましたが、本日はとりあえず3時間。
この間女史に 全部の音の粒が揃ってしまっているから腕を壊すんだと言われ、気になっていた。
「花と風の物語」をやってて自分で自分の音が幼く聴こえて、途中で投げ出したい気分だったので、言われたことは胸にこたえた。
平均して同じ強さで弾いているから幼いんだということはわかった。
でも、どうすればそこから抜けられるのかわからないし、自分ではどの音もはずせないという感覚だったのだ。
3日の浦安で仕事のあった時も「篝火」の一番苦手なところ、どうしてものりが悪い。女史が弾いてくれたら急に音楽に聴こえるのだ。ショックだった。

今日、定期演奏会のときの「鯱の城」のテープを聴いていたら、”復興の喜び”の部分の音が鮮明に聴こえる。自分では軽く流していた気がするのにである。
結局リズムの頭だしの後、力を抜ければいいのだ。
音がすべるのが怖いのと、聴こえなくなるんじゃないかという不安で、やたらと声を張り上げて、小学生の唱歌のようになっていた。
力を抜くこと。絃を”弾く”のではなく爪を当てるだけの音が必要なんだと思う。不完全だけど、それをやる方が歌えるんです。少し音楽に聴こえるんです。・・・・・・デリケートじゃなかったんですね。