1999年7月15日

ゆうべMDで’96に演奏した「躍る」(石垣征山)を聴いた。
3年前のものだけど、急にめちゃめちゃ子供の音に聞こえた。ずっと気づいていなかった。
とりあえずは正確に弾けてて、ボリューム感もあって、半ば「カンペキ!」ぐらいに思ってた。ゆうべまで。
しかし、それは突然聞こえた。
まるっきり子供の音なのだ。今年の私の音はガラリと変わっている。大人になっている。それだって、あれはすくい爪のオンパレードだから、ほんの4小節。へたするとたった一音。それだけなんだけど、ものすごく違うということがわかった。
今朝になったらそれもあいまいになってしまったけど、ゆうべ私の耳には「聞こえない音」が「聞こえ」た。

今私は感謝の気持ちで満たされている。たくさんの人に支えられ、見つめられ、育てられている気がする。

###ほめられて育った子は感謝することを知ります###  -インディアンの教えー

まさに今そこにいる気がする。
ずっと中根先生がいた。阿川先生がいた。そのことに感謝する。
その気持ちを音にできたらいいなと思う。 探してた音ってこれじゃないかと思う。
今まで腕が追いつかないから肉体労働をしてたんじゃないかな。心で弾いていなかった。聞く人にはわかってしまう。
なんか私、変われるかもしれない。見えないものが見えた気がする。

今年弾いた「躍る」のメロディーのところで私の音、歌声に聞こえた。
私、歌ってた。私変わり始めている。