1998年1月20日
1998年1月20日
今年に入って、8日、12日、15日と大雪。
自然現象なんだけど、なにか意味ありそうな気がしています。
太地喜和子についての本を読んだ。
ロミオとジュリエットの芝居の話が印象に残った。
ジュリエットがバルコニーでロミオのモンタギューという名を恨み嘆き悲しむという見せ場で、そのせりふを一気にウィスパー(息声だけの囁き)で通したという。客はその瞬間、彼女に呑まれてしまったと。
また、歌手の小野リサが、「ボサノバの最も難しく、しかも本来のスタイルは、歌い上げないこと」だという。小さな声で囁くように。
そこに、中根先生の言葉が重なる。
どんなに小さな音でも芯のある音は会場の奥まで響く。
なにかを越えた人達でなければ出てこない言葉だと思う。
それをやるときは、全身全霊の力が必要だということもわかる。
1998年1月20日 :箏日記↓, 第5章 飛躍、挑戦、そして新たな不安「雪月花によせて・火の鳥」