1997年9月4日
1997年9月4日
雪月花、イメージできてきました。確かに全部の曲にこれをやってたら、女史の言うように魂削られますけど。
とりあえず。
一筝(特にソロ)が花。
二筝は雪。
17絃が風。
尺八は月。
おだやかな風に乗って粉雪が少しづつ舞い降りてくる。その雪は花に焦がれて一緒に舞い狂おうとしている。花は何も知らない。風は雪に押されるかのようにその力を増していってしまう。
全てを見ているのは月。
月は花に教えようとする。「それは雪だ。おまえ自身ではないのだよ」
だが風の音にかき消されて、その声は花には届かない。
遂に花は雪に騙され、自ら舞い散って行く。
やがて騙されたことに気づいた花は嘆き、泣き叫ぶが、もう誰も止めることは出来ない。
しかし、花も雪も風も月も、それが、どうすることも出来ない自然の摂理であることに気づいている。
抗うことの出来ないそれぞれの性であることを知っている。
それぞれが自分の罪の深さを嘆き、哀しんでいる。
1997年9月4日 :箏日記↓, 第5章 飛躍、挑戦、そして新たな不安「雪月花によせて・火の鳥」