1996年2月15日

1996年2月15日

観梅に向けて、最後の詰めに入っています。
今回のネックは…色々あるけど…特に「じょんがら」です。うるさい演奏にならないかと、ジレンマに陥っていますが、今日弾いてみると、なんとも全く新鮮な感覚に囚われました。
初めて自分の弾いているメロディーが分かったのです。これだけ何度も練習しているのに、急に自分のパートがはっきりと、しかも重要だと、体で、多分頭でなく、耳で見えたという感じなのです。
出来る人は初めから分かるのかもしれないから、大きなことは言えないのですが、何か薄紙を一枚剥がしたような、曲がスーっと浮き上がる感じ。
それが見えたら、いきなり手が軽くなった気がするのです。一体これが何なのか分からないのだけど、力が抜けていく感覚があります。
ビブラートの付け方を教わってから、どの曲に対しても少し感じ方の変化があるけど、「じょんがら」に関しては飛躍的に違ってしまいました。
なにが、どう身に付くのかわからないけど、またしても夢中にさせてくれています。
音楽よ、ありがとう。