久々、作りました~

利根君の四十九日の法要も済みました。

ご仏前にあったおりんに驚かされました。
まず、色が金色なのです。
んで、形が、どちらかというといびつ?(失礼)っていうか、個性のある味わい深い形なんです。いままで見たこともない美しいおりんでした。
叩くと、その音が「永遠か?」と思うほど長く長く延びます。
それも、実に温かく、優しく、豊かな音色なのです。
まったくもって「利根君の音だ」というか、「利根君そのもの」じゃないかと思ってしまいます。とても感動しました。

実は、なんとそれは、明珍のおりんだったのです。
明珍作ですから、当然ひとつとして同じ形のものはないと思うのですが、それぞれにそれぞれの人のお手元で優しくささやいているんだろうと思っています。

私はというと、これまたいまだ行方が定まりません。
日々の生活にゆらゆら流されながら。

って感じのなか、17絃を譲っていただきました。
双方とも思い入れがある楽器なので、大切にします。

というわけで、我が家に新しい子が増えましたので、ゆたんと、筝袋を作りました。


ホントに久々です。今回は頑丈にと思って、帯をほどいて作ったので、着物地で作るのとは違い、生地が硬く、その上17絃用なため、とにかくデカイ!

 

また筝袋は今まで作っていないため、寸法採りも大変でした。

17絃の大きさの筝袋となると、全通柄の帯が2本必要になります。
もちろん全部使うわけではないですが、必要です。
単純にくるむ形にしましたが、包んでみると、帯地のせいか、かなりゴージャスになりました。