コンサートで印象に残ったことⅤ

本日は江戸信吾さんの「坂本玉宏会二代目家元就任披露演奏会」。

場所は東京大手町にある日経ホール。
新しくなった東京駅を、外から観ることができました。
だがしかし。道路の幅が広く、建物が大きく、無料巡回バスの乗り場に移動するのも「方向オンチ」プラス「おのぼりさん」の私では相当無理っぽく。
とにかくたくさんの人でごった返していて、それだけで圧倒されていたけど、人の群れは東京駅の写真を撮る人たち。ああ、確かに。と思いつつ、タクシーにて移動です。

さて、演奏会の様子。
坂本玉宏会初代家元は、江戸信吾さんの叔父(伯父?)さまで、この業界で知らない人はいないと思われる、坂本勉氏ですが、今年が氏の17回忌。しかも本日は命日だそうで・・・・。

江戸信吾さんも、以前水川寿也さん(大畠先生)の熱海講習会でお会いした時より、大人な感じになっていたけど、やっぱりかわいかったです。
また、ゲストの演奏家もすごい人たちばかり。
尺八は、私の知ってるところでは坂田梁山、田辺頌山、藤原道山、岩田卓也、田辺道恵(頌山氏のお嬢さん)の各氏。
お筝は、西陽子、丸田美紀、帯名久仁子、池上亜佐佳、山野安珠美の各氏。

一挙にたくさんの尺八、お筝を聴けたので、各氏の個性を感じられてよかった。

平城山スケルツォでは、岩田卓也君の尺八を久しぶりに堪能させてもらいました。
骨太な音だなと思いました。「あのころはまだ下手だった」と岩田君は言うけれど、私が彼の音を初めて聴いたときも、こんな風にしびれさせてくれる野太い音だったと思います。

どの曲もよかったですが、ソーランスケルツォは会場からため息が・・・・。
Ⅰ筝 帯名久仁子、Ⅱ筝 谷井玉芙音 17絃 池上亜佐佳 尺八坂田梁山。
圧巻でした。この曲が出来たとき、アマチュアから難しすぎるという文句が殺到したというエピソードがあるらしいですが、確かにアマチュアでは無理です。すごい曲です。

基本的には玉宏会の門下の方たちが演奏したわけですが、初めから江戸信吾さんの曲で修行してるって事になるわけで、となると半端じゃないリズム感が必要で。めちゃくちゃ鍛えられるんじゃないかと思いました。
池上亜佐佳さんの江戸信吾エピソードによると、彼の曲の演奏でできたまめは「江戸まめ」と命名していて、彼女の筋肉は「江戸曲」によってできているのだそうです。(笑)

始まる前のことですが、取り置きのチケットを受け取りにいったら、「伊藤江里菜さま」という封筒を発見。すぐ電話したらむこうは二人連れだというので座席3つ確保。開始1分前に現れたのは江里菜と、なんと!岩田君の母上(岩田京子氏)でした。
気さくな方で、即意気投合しました。おしゃべりのテンポがめちゃ速いので、短時間でたくさんの会話と情報がはいります。楽しかった。

全10曲、3時間を越える演奏会。たくさんの収穫がありました。