日記を休んでいた理由

2年くらい前から、真剣にお筝をやめようかなって考えていました。
独学の限界が来たかなと。
なにもわからずに、出来ずに、ただ「楽しい」だけではダメなんじゃないかと。
特に、湘南の春は有料なわけですし。
なんだか「何か」を裏切っているような気持に襲われ続けていました。
今までも「出来ている」と思っていたわけではないけど、「その時」、「やりたいこと」があったから、それに向かって一生懸命だったのです。

ところが、2年前、仲間の一人が亡くなりました。
大事な人でした。
そのショックから、急に目標を失ってしまったように思います。
そしたら急に、(というかやっと目が覚めたように)自分の無力さが明るみに出てきた感じになったんです。「彼女と一緒にやる」という大看板の後ろに自分の無力を隠してきたのかもしれません。

「目標」とか、「目的」がなくなると、なんだか自分のいる世界がモノクロになった感じがします。
簡単に言えば、なにをやってても「虚しい」みたいな。
自分がやりたいことがなんであるか。あるいはやりたいことができる力は身についているのか。考え始めると深みにはまって堂々巡りしてしまいます。

日常生活は普通に送っているし、コンサートも聴きに行っているし、何も変わっていないようだけど、自分の中では何かが欠け落ちています。
昨年の茅ヶ崎での演奏と、今年の湘南の春でお筝をやめようと決心しました。

そんなんですから、この「筝日記」なんて前みたいに書けるわけもなく・・・・・・
今、やっと自分の気持ちを書けるところまで来ました。

コノオハナシハ、ジカイニツヅキマス・・・・・・