日常生活

病院三昧

昨年夏から、長い間病院とお友達状態が続きました。
腎臓結石、大腸ポリープ、歯肉炎、ドライアイ、とどめに白内障。
すべて要治療、又は手術です。

こんなにまとめて来るもんなんですかねぇ。びっくりしますよ。
治療の必要な病気だけは、頑張っても一人では克服できないです。
人の手助けが必要です。

とりあえず、医学に頼り、全部クリアしましたが、ほぼほぼ1年。長かった・・・・。

そんな中、茅ヶ崎三曲会の演奏会があり、友人の代理で一人BGMあり(30分という依頼だったのが、結果1時間半以上弾いていました。ネタ切れで四苦八苦)、叙勲祝いあり、おさらい会あり。

その時その時は一生懸命だったけど、体調の不安も手伝って、そぞろな気分だったかもしれません。

やっと平和な日々が戻りましたが(あぁ、いつまでもつんだろ)、次回のお稽古に向け自主練開始。

白内障の手術が両眼だったので、なんやかんやで一か月ほどサボっていた報いに襲われています。特に三絃弾けません。あせります。

 

 

 

 

邦楽ジャーナルに載ったんだよ

3月から4月にかけて、7か所くらいの演奏会に行ってきました。その間に湘南の春もあり、今ちょいと休憩中。
4月半ばには邦楽ジャーナルさんから連絡があり、「アマチュアばんざい」のコーナーに私を取り上げたいとのこと。
特筆すべきものはなにも持っていないけど、「アマチュアで音楽を楽しんでいる」ことには間違いないので、お受けしました。
出来上がりを読んで、びっくりです。
とりとめもなく、雑談のようにおしゃべりしていた内容の要点(私にとって極めて大切なもの)を実に的確に感じ取ってくださり、それをまたギュッと凝縮した形で文章にしてしまう。
プロですねぇ。感動的ですよ。
「マジシャンのようです」とメールしたら、「残念ながらハンカチは出せません」
「舌を巻きました」との発信に、「バーローベランメイと巻き舌でおこられずに済みましたようで幸い」と、どこまでも洒脱です。
人生、長く生きてると、こんな楽しい出会い、出来事があるもんなんですねぇ。

心機一転・・・・

「最後の舞台」のつもりの、2015年の茅ヶ崎三曲会の演奏会が、結局心機一転のきっかけになりました。

プログラムを見てすごくビビりました。

私たちの演奏の次が、池上眞吾社中という順番。
池上社中は舞台袖に控えているから、確実に私たちの演奏は聴かれます。
眞吾先生とは、利根英法記念コンクールのスタッフで面識があるので、気づかれるのは必至です。

でも、「最後」なんだから、はじけちゃえ!!って。
昔感じた「下手でも、聞こえてなんぼ」だと思いました。
「今」の精一杯でいいから、本気で力いっぱい歌いたかった。

演奏終了後、「おつかれ」でスルーが通常。

もし、もし、運がよければ・・・・

「手直しが必要だね」とか、声をかけられる・・・かもしれない。・・・なんて・・・(;;)

結果、とにかく声をめでてくださいました。
「いい声」だって。正式に習いなさいって。

演奏会終了後、帰ろうとしたら、引き止められ、そこでもまた「習いなさい」と。
チョーうれしかった。けどチョー複雑な気分でもありました。

悩んで、悩んで。
悩んで。
悩んで。
習うとしてもつてもないし馬の合う人ってそんなに簡単に見つからないと思う。

眞吾先生なら習ってみたいかも。あの美しい手さばきや、三絃の極め付けの響きが大好き。
もし眞吾先生が教えて下さるんなら、基本のテクニック、その意味、使いかた。古典の成り立ち。歌詞の解釈。唄い方。それらの勉強の仕方。そんなこんなが違和感なく入ってくる気がする。

だとしたら、ほんとにほんとに遅ればせであろうがなんだろうが、チャンスなんじゃないか?
一生、二度とないチャンスって言っていいと思う。

そんな結論に達し、まずは、田嶋先生のところをいったんお休みにさせていただいて、基本を一から教えていただくため眞吾先生に弟子入りを申し込み、許可された次第です。

年明け早々~風邪菌君との格闘

急に風邪ひきました。
お正月ど頭の大きな仕事が終わって、4日後にダウン。
プシューって。電源とか、エンジンとか、いわゆる「落ちました~」って感覚です。

よく考えれば、前兆は随所にあったんでしょう。こっちが気づいていないだけなんですけどね。

朝食後、急に吐き気、腹痛の始まり。
2日後には、うちで湘南の自主練習。なんとか治さないとまずいんです。

ベットでじっとしていると、風邪菌君がどこにいるかわかります。
結構ちっこいんだけど、たんぽぽの綿毛みたいなやつで、毛の先端全部に、威力のあるカマみたいなものがくっついていて、私の胃の壁を削り取るような動作をします。
その時が「ギーッ!」って痛いわけです。

敵も一仕事終えると休憩に入るらしく、痛みはおさまり、私もうとうと。というのも、痛い瞬間は、耐えようとしてこっちも全身に力が入っているのでへとへとになってるんですね。

菌君は休憩を終えると、仕事を再開します。
さっきの壁はもう壊したので、当然位置は移動しています。
菌君の休憩が終わったことは、私には連絡がないので、うとうとの最中突然痛みが走るのです。
「フンギャー!」。

何分サイクルなのか最早わからないですが、それを繰り返すわけです。

そんな中、漢方薬があるのを思い出し、飲みました。

場所を移動しながら《ガリガリ》、「フンギャー!」の応酬を続けているのですが、菌君も漢方という大きな敵に阻まれ、ほんの少しづつではありますが、パワーが落ちていきます。
しかし、彼らも必死なのでしょう。《ガリガリ》攻撃をやめるわけではありませんから、こちらの「フンギャー!」も規模を縮小しながらも続いています。

時がたち、初めは胃の中にいた菌君が、やがて腸に突入です。
いいんですよ。いいんですけどね。物理的には始まるんです。体外に不要なものを排出する瞬間が。
《ガリガリ》・・「フンギャー!」・・「うとうと」・・「ジャー!!」。これは多忙を極めます。

頑張りました。20数時間の闘い。
死滅し、流れていったたんぽぽの綿毛のような風邪菌君。
色は白だったんじゃないかな。

一番すごいのは誰だったんでしょう。
風邪菌君か、漢方薬君か、はたまた私の肉体か。謎ですが、闘いは終わりました。

一抹の寂しさ・・・・は、ありません。

日記を休んでいた理由

2年くらい前から、真剣にお筝をやめようかなって考えていました。
独学の限界が来たかなと。
なにもわからずに、出来ずに、ただ「楽しい」だけではダメなんじゃないかと。
特に、湘南の春は有料なわけですし。
なんだか「何か」を裏切っているような気持に襲われ続けていました。
今までも「出来ている」と思っていたわけではないけど、「その時」、「やりたいこと」があったから、それに向かって一生懸命だったのです。

ところが、2年前、仲間の一人が亡くなりました。
大事な人でした。
そのショックから、急に目標を失ってしまったように思います。
そしたら急に、(というかやっと目が覚めたように)自分の無力さが明るみに出てきた感じになったんです。「彼女と一緒にやる」という大看板の後ろに自分の無力を隠してきたのかもしれません。

「目標」とか、「目的」がなくなると、なんだか自分のいる世界がモノクロになった感じがします。
簡単に言えば、なにをやってても「虚しい」みたいな。
自分がやりたいことがなんであるか。あるいはやりたいことができる力は身についているのか。考え始めると深みにはまって堂々巡りしてしまいます。

日常生活は普通に送っているし、コンサートも聴きに行っているし、何も変わっていないようだけど、自分の中では何かが欠け落ちています。
昨年の茅ヶ崎での演奏と、今年の湘南の春でお筝をやめようと決心しました。

そんなんですから、この「筝日記」なんて前みたいに書けるわけもなく・・・・・・
今、やっと自分の気持ちを書けるところまで来ました。

コノオハナシハ、ジカイニツヅキマス・・・・・・