「茶音頭・春の夜・遠砧」 1994年5月

「茶音頭・春の夜・遠砧」
1994年 5月

浜さんが、そろそろ始めたいとのこと。
夏の演奏会から参加となる。

しかし、なかなか上手く出来なくて、なんか尺八の人達にも相手にされていない感じで。
弾ける人達にはもう一回、もう一回ってさ。こちらも弾けないから何回もやりたくはないけど、明らかに尺八がついて来れないときもあるのに、それはそのまま流されてしまうのです…。

「乱れ」 1994年2月 観梅会

「乱れ」
1994年2月 観梅会

「乱れ」も出すことになった。三村 氏からの要請で。ここにくだんの際立ち女、小田さん登場なのである。筑紫会。
全てが凄い。音の大きさ、手の動き、もう完璧なのだ。
こちと ら、縮み上がってしまう。宮城会の意地を見せるどころではない。
CDを聴きながら、もう一度曲想を捕まえるところから始めた。
しかし彼女 と一緒に弾くと、気持ちが高まる。とても及びもつかないけれど、もっといい音出したいと思わせてくれる。

三村氏は、そっと添えるようにして弾いて くれていたので、それまでよく分からなかったけど、こちらのレベルを見ながら弾いてくれていたと気付いた。
観梅会は、やはりドキドキものだった が、どこでどう間違えても、二人がまとめてくれるのだ。そういう意味で、のびのび弾けてしまう。なんなんだろう。
岬めぐり他小曲も出したが、失敗 の連続。みなさんごめんなさい。

「昭和松竹梅」 1993年7月 くらら能楽堂

「昭和松竹梅」
1993年7月 くらら能楽堂

6年振り。三曲会の定期演奏会参加。
10周年記念というので、つい引き受けてしまったが、碌に弾けない。

「昭和松竹梅」たった一曲のために一日中緊張し、杉浦先生、伊藤先生、瀬尾先生、本条先生、浜さんの陰に隠れ、なんとなく格好をつけて弾く。いつものパターン。
他の人達、特に中根社中の人達は相変わらず自信たっぷりである。
塚山会館でのお稽古は2回。1回のお稽古で1回しか弾かないから、正真正銘2回だけ。
6年間お筝を出していなかった私には厳しい。尺八が入るとドギマギしてしまう。全く進歩していない。
本番当日出会った女性。際立って上手い。
誰だろう。初対面。
三村氏の顔も見える。
なんか、巻き込まれたみたいにして初めて打ち上げ参加。
その席上、鈴咲先生、三村氏、高本氏より(なにを思ってか中根先生にまで)三曲会復帰を勧められる。
隣の席には、くだんの際立ち女が座した。
サバサバ、ハキハキしたなんとも切れ味の良い女性で、かなり安心した。
この日シャンシャンと手を打たれて三曲会復帰の約束をさせられてしまった。

6年振りの三曲会。
とにかく宮城曲をと言われて。
六段、千鳥、茶音頭あたりを、尺八で勉強している人達のために、何度でも合わせますということで。
しかし、会の方は別の曲も加えてくれという。

当然の要求ではあるが、みんな凄い誤解のもとに発言している。つまり、私がとてもよく弾けると思い込んでいるのだ。これは、定期演奏会の打ち上げで、会長である高本氏が、復帰を拒む私を前に、「真千姐さんの実力は、私が知っています」と発言したせいである。
困ったものだ。もう出せる曲など、一人で弾ける曲など、実はもうないのだよ。

私が行く日は、三村氏が必ず来てくれて、一緒に弾いてくれるのだが、あなたがメインだよ、あなたがたてなんだよと、前へ、前へと押し出してくれる。が、しかし冗談ポイの世界だ。とんでもhappen、歩いて10分なのですよ。(フ・ル・イ)

どんどん落ち込んでいく。三村氏なくしては、翼の折れたエンジェル(!?)状態なのに。泣きたいよ。
浜さんにも相談したけど、浜さんが将来三曲会に復帰するために関係を繋いでおいて欲しいと言う。ま、確かに。
とにかく苦しい。月一回しかないのに、一回休んだ。
ジレンマの渦の中にどっぷり。先生(宮城会大師範杉浦先生)のところでお稽古していた頃を思い出した。

よく半ベソで帰ったものだ。できなくて。
そんな状態で通った時期、よく考えたら5年もない。そのまま6年もの間、お筝にはゆたんが掛かったまま。一度も出していないのだ。自信を持てと言う方が無理だよ。

どの曲も満足に弾けないということがどんどん分かってくる。改めて三村氏から習い直している気がする。そのくせ、生意気なことに、先生の弾き方と違うと思ったりもしている。

眞千姐の筝日記

お箏曲を始めてウン十年の私が、現代曲を知り、衝撃を受け、七転八倒しながら、さまざまな勉強をしてきた足跡を日記に書いてきました。
この中には、壁にぶつかったとき、慰められたり、励まされたりした沢山の言葉が詰まっています。

それらの言葉は、音楽をやっている人に限らず、何かをやりたいのに勇気がなかったり、方法がわからないと言った人、誰にでも応用できる、ある意味人生の応援歌になっている気がしたので、ホームページにしました。
どんな形でもどの分野の人にでも、なにかしらのお役にたてたらうれしいです。

欲を言えば、このページを通じて音楽仲間も増えたらいいなと…。 

はじめに

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