田嶋謙一 初リサイタル

去る10月20日、謙一君の初リサイタルが渋谷にある伝承ホールにて、行われました。

リサイタル前にいろいろ書きたかったのですが、パソコンにちょっと不具合があって、とうとう書けませんでした。

というわけで、当日。ゲストに深海さとみ先生と高畠一郎先生を迎え、文化庁の芸術祭参加のリサイタル。

ほとんど満席の盛況ぶりで、熱い演奏会となりました。

私は裏方のお手伝いをしていたので、本番は袖で聴く状況でした。

袖というのは舞台と一番近い距離になるわけで、そうなると、演奏者の熱さとか、緊迫感がじかに伝わってきます。
魂を吸い取られるような緊張が私にまで走りました。

謙一君の迫力も普段から感じていましたが、ゲストのお二人の迫力はそれ以上のもので、おのずと聴くほうも熱くなってくるわけです。

客席とはまたひとあじ違う感動を味わいました。
貴重な経験でした。

 

おうちライブ終了

8月の尺八おうちライブ、無事終了です。

予定通り漫談7割、尺八3割の1時間でした。

決して「お話」ではなく、「漫談」です。
「漫談」とすることには賛否両論がありそうですが、私は好きです。
ただ、1時間の設定だったので、少し短かかったかなとは思います。

「漫談」の内容はいろんなパターンがあると思いますが、今回の結果を踏まえ、更に良いフォームを見つけていって、ぜひひとつの世界として確立していってほしいと思いました。

 

おうちライブ間近!!!

8月30日(土)、「田嶋謙一おうちライブ」第2弾開催です。

14時開演
flyer20140830_r
今回は、漫談が7割、尺八の演奏が3割なんですって。
どんな感じになるのか、私も良くわからないんですが、田嶋謙一さんのおしゃべりは結構定評があります。
以前、お箏と尺八のおうちライブをしたときも、謙一さんのおしゃべりに魅了された方が随分いて、のちのちご好評をいただいた記憶があります。

あれから4年の歳月が流れ、その間随所で尺八の演奏とともに腕を磨かれたことと存じます。
さてさて、どんなおしゃべりになるのやら、相当楽しみです。
入場料1000円。このブログをご覧の方も、ぜひおいでください。

謙一さんのミニコンサートと田嶋直士先生のリサイタル

だいぶ時間がたってしまいましたが・・・・・。

7月22日は立正大学で高畠一郎さんの公開授業で演奏会。ここに謙一さん参加。
7月24日、渋谷の大和田ホールにて、田嶋先生のリサイタル。

二つをついでにまとめたいわけではなくて、演奏会を続けざま聴いたことで私なりに感じたことがあるので、それをちょいと書いておこうかなと。

 

まずは、高畠一郎さん。以前に一度演奏を聴く機会があり、今回が2回目。

20140722
尺八本曲とのコラボで演奏した「六段」。絶妙でしたね。
「瀬音」も、「完璧」で・・・・・。

謙一さんの尺八が、ぐんと変わっていました。
とても丁寧で、なにより「若さゆえの力み」みたいなものが消えかけ、自然な響きが加わってきた感じです。
全部がこなれたとまでは言えないけど、何かを発見したらしいことは確かだと思います。
「頭での理解」から脱却すると、更に大きくなっていくんじゃないかと期待します。

 

そして二日後、田嶋先生のリサイタル。

20140724_1ゲストが澤村祐司さんと、日吉章吾さん。そして、謙一さんが加わって。

「尾上の松」と「八重衣」。日吉さんのお筝、澤村さんの三弦。
彼らの、聴くたびの進化っていったいなんなのでしょう。
新芽がどんどん萌え出ずる感じがして、ワクワクさせられます。すごいです。

さて、田嶋先生と謙一さんのコラボ。
プログラム上では5曲中、中3曲が尺八のみ。
「根笹調+下り葉」「鹿の遠音」「本調べ+山越」というもの。

今まで田嶋先生の演奏を聴いて、何度も想像を絶する体験をしてきました。
音を聴いた瞬間、胎児のように水の中に浮遊してしまったり、演奏中自分の呼吸が尺八にあやつられてしまったり、理由も理屈もなく涙があふれて止まらなくなったり・・・・。

今回は、また違う体験をしました。

20140724_2演奏を聴いているうちに、先生の尺八が見えなくなったのです。

???と、謙一さんのほうを見ると、しっかり見えています。
もう一度先生のほうを見るのですが、もう尺八は二度と見えないのです。
客席のほぼ中央に座ったので、どちらかが見えにくいということはなかったと思います。
また「なにか」が起こっています。
物理的な詮索はやめて、聴き入りました。

「大きな山」を感じました。決して怒ってもいないし、叫んでもいないのですが、得体のしれない、その規模を測ることもできない大きな大きな山です。
静かに。でも絶対にそこにある。圧倒的に、そこにいるのです。

謙一さんの尺八も、いつの日か見えなくなるのでしょうか。
その時は、どんな山になっているんでしょう。

尺八本曲独奏会終了

6月の田嶋謙一さんの独奏会、無事終了しました。
小さなライブではありましたが、「本気」で演奏する人と、「本気」で聴いてくれるお客様との真剣な空気の中、とても良いライブになったと思います。

尺八を知ってる人も知らない人も楽しめたライブでした。

ライブ前、田嶋さんが自分のテンションを高めていこうとしている姿も印象的でした。

田嶋さんは隔月ライブを計画していますが、毎回趣きの違うものにするとのことなので、今後、どんな雰囲気のライブになっていくのか、私も興味深々です。

全ての演奏がYouTubeにアップされ見る事ができます。